第49回(平成20年度)東レ科学技術賞を受賞(岩本教授)
本G-COE拠点の事業推進担当者である岩本正和教授が、「ナノ空間の特性を活かした新しい固体触媒化学の開拓」で、第49回(平成20年度)東レ科学技術賞を受賞しました。
岩本教授は、ナノメートル領域の規則性空間を有する無機多孔体の特性を解明するとともに、新奇な事象の発見に基づいて独創的な触媒反応系の開発に成功しました。特に、銅イオン交換ゼオライトの特異な酸素脱離能を発見し、それに基づいて一酸化窒素の低温接触分解を世界で初めて達成した点は特筆されます。教授はその後、本反応系を炭化水素による窒素酸化物の選択還元に展開し、現行自動車排ガス処理触媒実現に先導的原理を提供しました。また、シリカナノ多孔体が既知の概念では予測できない酸触媒能を示すことを見いだし、新たに創製したニッケルイオン修飾シリカ多孔体を用いるとバイオエタノールからプロピレンへの変換が可能であることを見出しました。
教授の研究は、基礎的な新事象の発見、それに基づく新触媒反応の着想、重要産業プロセスの実現と展開しており、学術・実業の両面において化学と化学工業に大きなインパクトを与えています。
東レ科学振興会 第49回東レ科学技術賞


